21 October 2022
Disruption®️で社会課題を解決する – TH FOR GOOD
TBWA\HAKUHODOは、これまで、Disruption®︎ Companyとしてクリエイティビティを活かし、さまざまな社会課題の解決にチャレンジしてきました。
たとえば、認知症理解の促進を働きかけた「注文をまちがえる料理店」や、デザインの力で障がいを可視化した「パラ卓球台」、電気自動車のリユースバッテリーを再利用した外灯「The Reborn Light」などがその代表的な例です。これらのプロジェクトは、広告の手法を通じて多くの人々の目に触れ、カンヌ・ライオンズをはじめ国内外の数多くの広告賞を受賞するなど、実績を残しています。
世の中にはさまざまな社会課題がありますが、それらを解決するためには、そもそも「なにが問題なのか?=課題」を発見するクリエイティビティと、人やコミュニティをつなぐ実行力が必要です。
その両方を強みとする私たちTBWA\HAKUHODOは、社員が自らのスキルや才能を活かして「Social Good(社会課題解決・社会に意味のある変化)」を生み出せるように、業務時間や会社のリソースを活用できる制度「TH for GOOD」を2020年度より開始しています。
『TH FOR GOOD』の考え方
『TH FOR GOOD』は、大きく分けると2つのアプローチで社員の自発的なFor GOOD活動をサポートしています。
① 就業時間を使って個人が行う活動
「社会課題」と言っても、その分野や領域は多義にわたります。TBWA\HAKUHODOは、まずは社員ひとりひとりが個人的に興味を持っている領域で自分の強みを活用し活動していくことが最も社会貢献につながるのではないかと考えました。そこで、「個人がプライベートで行なっている社会貢献活動にかかる時間の一部を、会社の労働時間として認める」という新しい考え方を導入しました。
② 会社として、新たな業務として認めた活動
個人が行っている社会貢献活動に拡大・継続性が認められた場合、申請を行うことで会社の公式なプロジェクトとして扱われます。社会貢献と価値創造関連活動の質をより向上させるためのアプローチで、会社から活動費支援や、クリエイターやコピーライターなどのチームメンバー増加の要望も出すことができます。このアプローチから、ダイバーシティ、環境、ジェンダー、SDGsなどの課題に取り組むスタートアップチームが数多く誕生しました。
『TH FOR GOOD』から数々のプロジェクトが誕生
世の中を変えたいという情熱があれば、誰でもプロジェクトを立ち上げることができるTH for GOOD。この制度から生まれたプロジェクトの一部をご紹介します。
手洗いをエンタメ化し、子どもたちのウイルス感染予防の理解を促進した「おれたちういるす」
手洗いの大切さを子どもたちに理解してもらうべく立ち上がったプロジェクト。
目に見えないウイルスをキャラクター化し、ウイルスが死滅するまでの30秒でなくなるタブレット型の石けん(Pocket Soap)を企画し、メーカーと共同開発して全国発売しました。
SDGs推進を円滑に進めるためのヒントをまとめた「SDGsアクションガイド」
多くの企業が取り組もうとしているいっぽう、継続的に取り組めず途中で頓挫してしまうケースも多いSDGs。この状況を受け、TBWA\HAKUHODOが長年培ってきたアイデア開発のノウハウやトレンドを掴む方法論などを活用し、プロジェクトを前に進めるためのヒントを体系化したフレームワークを制作・提供しました。
SDGsの宣言文の魅力と本質的な価値をわかりやすく伝える「SDGs 前文超訳プロジェクト」
SDGsは2015年の国連総会で採択された 「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文章がベースとなっており、その宣言の中にはSDGsが目指す理念や計画が情熱的かつ情緒的に書き綴られています。その中でもSDGsの本質的な価値が詰まっていると言われる「前文」の存在や重要性が広く浸透していない状況を受け、SDGsの宣言文の魅力をより多くの人たちに伝えるべく、プロジェクトが立ち上がりました。第一弾として、現代アーティストのキュンチョメさんが超訳し、∀ガンダムで中心的な人物を演じた声優の高橋理恵子さんが読み上げた音声が配信されました。
TBWA\HAKUHODOは、「TH for GOOD」を通じて、広告の手法にとらわれずに「社会に意味のある変化をつくりだすクリエイティビティカンパニー」になることを目指しています。
上記に挙げたほかにも、社会問題解決に積極的にチャレンジしているプロジェクトが数多くあります。今後こちらのSTORIESで紹介していきますので、お楽しみに!
広報チーム (koho@tbwahakuhodo.co.jp)