「GREENCOLLAR」と共同で環境負荷軽減型パッケージを開発

16 February 2024

TBWA\HAKUHODOは、三井不動産グループのベンチャー企業である株式会社GREENCOLLARと共同で、環境に配慮したエシカルな新パッケージを開発しました。GREENCOLLARは、日本品種の高級ぶどうを日本とニュージーランドの二拠点で栽培・販売する事業を通じ、「より人間らしく、自然と生きる=“グリーンカラー” 」という、「働きがい」と「生きがい」とを融合させた ライフスタイルを提案し、事業を通じて循環型社会の実現に向けた取り組みを推進しています。


TBWA\HAKUHODOは、広告で培ったクリエイティビティを拡張して、2019年より三井不動産グループの事業提案制度から生まれた社内ベンチャー企業GREENCOLLARの立ち上げの支援から、社名の由来となるコンセプト開発、通年で栽培される高品質な日本品種のぶどう『極旬』のネーミングからロゴ、商品パッケージに及ぶブランディングのサポートを行ってきました。


今回、新たに採用する「極旬」のパッケージは、GREENCOLLARの母体企業である三井不動産株式会社から回収した使用済み事務用紙の古紙パルプを原料の一部としたパルプモールドを使用し、環境への負荷の少ない環境配慮型パッケージとなっています。今回のパッケージ制作においては、アートディレクション、デザインから撮影までのクリエイティブの支援をTBWA\HAKUHODOが担いました。


パッケージデザインの特徴

本パッケージの制作にあたり重視したことは、高級感を演出するための装飾的なデザイン要素を極力省き、ピュアで上質な極旬のぶどうの魅力を最大限に伝えることでした。パルプモールドを使用することで、ぶどうの形に沿った3Dの造形自体をデザインとし、グラフィックの要素を最小限に抑えました。手触り感やパルプの模様、ロゴのエンボスの形状が一点一点異なるのは、まさにぶどうが一房一房それぞれに異なる個性を有していることと呼応しています。

また今回のパッケージは、都市開発を推進する三井不動産で使用された事務用紙を、地方で生産される農産物のパッケージに使用することで、三井不動産とGREENCOLLARが地方と都市を循環させる役割であることを象徴しています。


■ 極旬について

『極旬』は、日本の山梨県とニュージーランドのホークス・ベイ地区、地球の北半球と南半球の両極で、育てています。

「旬」という字は 「日」を「包む」と書きます。たっぷりと陽の光を浴びて、おいしさをぎゅっと包み込んだぶどうです。地球の旬を極める。その結果生まれたのが、日本品種のクラフトぶどうブランド『極旬』です。


■ TBWA\HAKUHODO アートディレクター 河野 吉博のコメント

ブランディングにおいて、企業のヴィジョンを全てのコミュニケーションに反映させ、一貫性のあるイメージを構築することが重要です。GREENCOLLARのヴィジョンは「しぜんと、生きる。」であり、ブルーカラーでもホワイトカラーでもない、人間らしい新しい生き方を追求しています。そのため、パッケージは無駄を削減し環境へ配慮した優しい印象を与えるデザインに自然と至りました。

店舗内では、他の商品が主張し合う雑然とした空間で、極限まで無駄を省いたパッケージが美しく際立つことでしょう。その光景は、まるで競争社会の中でGREENCOLLARが提唱する新しい生き方を象徴しているかのように感じられるのではないでしょうか。


スタッフリスト

アートディレクター 河野 吉博(TBWA\HAKUHODO)

Business Producer 一瀬 弘顕(TBWA\HAKUHODO)

プロデューサー 熊澤 靖子(博報堂プロダクツ)

Brand Manager 小口 弘太郎(GREY AREA)


GREENCOLLARについて

三井不動産グループの事業提案制度「MAG!C」から誕生したGREENCOLLARは、季節が真逆の北半球(日本)と南半球(ニュージーランド)で高品質な日本品種の生食用ぶどうを生産し、通年で“旬を極めたぶどう「極旬」”を世界へ販売する事業を推進しています。事業を通じてホワイトカラーでもなくブルーカラーでもない、「より人間らしく、自然と生きる=“グリーンカラー”」という、新しいライフスタイルを実現するとともに、新たな農業のかたちを提案しています。