有識者と共に1年を通して飛散する花粉への対策をまとめた『防災アクションガイドー花粉・黄砂への備え』を公開

13 June 2024

~花粉症は国民病。これからの季節に、夏風邪と勘違いする「夏の花粉症」の原因は?~

 

TBWA\HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、1年を通して飛散する花粉に関して警鐘を鳴らすとともに、一人ひとりが行う対策の重要性を発信することを目的に、有識者と共創して、花粉への対策を分かりやすくまとめた『SNSでつながる 防災アクションガイド ー 花粉・黄砂への備え』を公開しました。

 

TBWA\HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、自分でもできる災害対策をわかりやすくまとめた「防災アクションガイド」シリーズとして、今まで「大雨・台風」「天気の急変」「冬の荒天」「地震・津波」「火山・降灰」などの自然災害への備えに加え、「在宅避難」「生活再建」「女性向け」「働くひと防災」など、災害における異なるフェーズや、生活者のニーズに合わせて様々な切り口でガイドを制作・公開してきました。

 

近年、花粉症の有病率は急激に上がっています。東京都健康安全研究センターが約10年ごとに行っている花粉症患者実態調査では、都内におけるスギ花粉症の有病率は1996年時点で19.4%だったのが、2016年には48.8%と約2.5倍に増加し、2人に1人は花粉症といわれています。国民病ともいえる花粉症は、症状を悪化させると生活の質を低下させ、仕事や家事効率の低下のみならず、学力、成績、記憶力の低下にもつながると問題視されています。そのため、早期に治療し、重症化させないことが重要です。TBWA\HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、生活の質を低下させる花粉症を「災害」と捉え、まずは花粉症の正しい理解浸透が必要という考えのもと、誰でもできる災害対策をわかりやすくまとめた「防災アクションガイド」シリーズとして、『防災アクションガイドー花粉・黄砂への備え』を制作・公開しました。

 

本ガイドでは、雲研究者として防災・減災のために気象災害をもたらす雲の仕組みの研究に取組んでいる荒木 健太郎氏、元国土交通省でまちづくりという観点から防災や復興に深い知見を持つ佐々木 晶二氏、医療の翻訳家として医療・健康・いのちに関わる難しい情報をわかりやすく翻訳して多くの人に届ける市川 衛氏を迎え、花粉症を引き起こす飛散シーズンや飛散しやすい気候条件、風邪と花粉症の見分け方と対策をまとめています。さらに、浮遊する花粉が黄砂の影響で細かく砕け、より深刻なアレルギーを引き起こす可能性もあることから、黄砂への対策も本ガイドで紹介しています。

 

『SNSでつながる 防災アクションガイド ー 花粉・黄砂への備え』
URL:https://www.tbwahakuhodo.co.jp/uploads/2024/06/Bousai-Action-Guide.pdf

 

TBWA\HAKUHODOは、社会に意味ある変化をつくるために、社会・企業の課題に向き合い、企業や団体、有識者と共に、共創機会の創出から役立つ情報の発信を行ってまいります。

 

プロジェクトメンバー
・プロジェクトリーダー:木村 充慶(TBWA\HAKUHODO)
・アートディレクター:伊藤 裕平(TBWA\HAKUHODO)
・アートディレクター:神之田 裕貴(TBWA\HAKUHODO)
・デザイナー:砂田 肇(TBWA\HAKUHODO)

 

専門家
・佐々木 晶二(元内閣防災官房審議官)
土地総合研究所専務理事。(公財)都市計画協会審議役。博士(社会工学)。1978年静岡県立静岡高校卒業、1982年東京大学法学部卒業、建設省入省。その後、岐阜県都市計画課長、建設省都市計画課課長補佐、兵庫県まちづくり復興担当部長、国土交通省都市総務課長、内閣府防災担当官房審議官、国土交通省国土交通政策研究所長などを歴任。著書「最新 防災・復興法制―東日本大震災を踏まえた災害予防・応急・復旧・復興制度の解説―」「いちからわかる知識&雑学シリーズ いちからわかる都市計画のキホン」など。

 

・荒木 健太郎(雲研究者)
博士(学術)。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、豪雨・豪雪などの気象災害をもたらす雲の仕組みの研究に取り組んでいる。映画『天気の子』、ドラマ『ブルーモーメント』気象監修。『情熱大陸』『ドラえもん』など出演多数。著書に『すごすぎる天気の図鑑』シリーズ、『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』、『世界でいちばん素敵な雲の教室』、『雲を愛する技術』、『雲の中では何が起こっているのか』などがある。 X(Twitter)・Instagram・YouTube:@arakencloud

 

・市川 衛(医療の翻訳家)
“医療の翻訳家” として、医療・健康・いのちに関わる難しい情報を、わかりやすく、役に立つ形で翻訳して多くの人に届けることを人生の目標として、執筆やメディア活動、コミュニティの運営をしています。READYFOR㈱ 基金開発・公共政策責任者 広島大学医学部客員准教授(公衆衛生) ㈳メディカルジャーナリズム勉強会 代表 インパクトスタートアップ協会 事務局長。