新子会社「地球中心デザイン研究所」設立

02 October 2024

ビジネス・社会の仕組みを持続可能にデザインすることに特化した新会社

 

TBWA\HAKUHODOは、2024年10月2日、「サステナビリティ × クリエイティビティ」に特化し、ビジネス・社会の仕組みを持続可能にデザインする子会社「株式会社地球中心デザイン研究所」を設立いたします。なお、当初期のメンバーは、広告・クリエイティブ業界で実績を重ねてきた有志と、環境・社会の持続性を専門とする方々で構成されています。

 

地球を、真ん中に。
クリエイティビティで、ビジネス・社会の仕組みを持続可能にデザインする。

 

地球中心デザイン研究所は、TBWA\HAKUHODOのサステナビリティへの新たなチャレンジの一環として設立された、「サステナビリティ × クリエイティビティ」に特化した新しい会社です。

 

「地球中心デザイン研究所」の社名には、「地球」をクライアントやパートナーと同じく重要なステークホルダーとして捉え、人間のことだけを考えた「人間中心」から、人間に加えて、その他の生態系を含めたマルチスピーシーズ視点の「地球中心」へとあらゆるデザインの矛先を向け、クリエイティビティで地球と人がともに繁栄できる時代をつくりたいというクリエイターたちの思いが込められています。

 

代表取締役の佐藤カズーは、世界最大の広告賞「カンヌライオンズ」をはじめ数々の国際的な賞を受賞し審査員も務めるなど、国内外の広告業界において多くの実績を積み重ねてきました。そのグローバルで革新的な視点とクリエイティビティを活かし、地球規模の環境課題に対応します。さらに、環境・社会の持続性を専門に国内外で活躍されている方々をパートナーに迎え、企業や自治体が直面する課題を持続可能に解決することを目指します。

 

TBWA\HAKUHODOは、当社の哲学およびメソッドである「DISRUPTION®」(創造的破壊)を活用し、これまで多くのパートナーと協力し合いながらさまざまな社会課題の解決に向けた取り組みを推進してきました。 サステナビリティを社会的責務として捉えるのみならず、ビジネスを発展させるための重要な柱の一つとして取り組んでおり、「HOTAMET」などの自社発のプロジェクトも国際的に評価されています。このたびの地球中心デザイン研究所の設立、そして協業を通じて、サステナビリティをビジネスの中心に据え、持続可能なビジネスをさらに展開していきます。

 

地球中心デザイン研究所が解決する課題

 

現代の企業が直面している環境課題は複雑かつ多岐にわたり、サステナビリティ市場は大きく拡大しています。サステナビリティ推進予算は62 .5%の企業で増加していますが(*1)、その取り組みを魅力的に発信できていないなど、消費者とのコミュニケーションに課題を抱えている企業は少なくありません。地球中心デザイン研究所は、こうした課題に対し、「サステナビリティ × クリエイティビティ」の融合による解決策を提供し、企業の新たな価値創造を促進します。さらに、企業と共に消費者の環境意識を高めるプロジェクトを推進し、消費行動の変容を促すことで、より持続可能な社会を目指します。

 

*1博報堂プロダクツ「企業のサステナブルコミュニケーションに関する調査」2024年5月

 

地球中心デザイン研究所 3つの柱

 

1. BRANDING

​​「地球もステークホルダーの1つ」としてブランドを築く意志のある企業を支援。地球視点を内在化したブランドへのトランジションをデザイン。

 

2. WORKSHOP

企業価値や自社事業をよりアースセントリックにトランジションするための、地球中心デザイン研究所独自の共創ワークショップ

 

3. LAB

リジェネラティブな地球の未来の実現に向けて、研究者とデザイナーが共創するラボ

 

地球中心デザイン研究所 代表取締役 佐藤カズー

TBWA\HAKUHODO チーフ・クリエイティブ・サステナビリティ・オフィサー。1973年生まれ。ソニー・ミュージックエンタテインメント、レオ・バーネットを経て2010年9月にTBWA\HAKUHODO入社。チーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてメディアの枠を超えた作品で国内外の受賞多数。2012年カンヌフィルム部門審査員、2017年カンヌプロダクトデザイン部門審査員をはじめ、デザイン、デジタル、プロモーションといった多領域にわたる国際賞の審査員を務める。地球環境学修士、慶應義塾大学大学院 SDM研究員。

 

コメント

 

これまで様々な企業の課題に、クリエイターとして向き合ってきました。国内で知られていないブランドを世界でも知られるブランドに成長させたり、古くなったイメージを、刷新したり、一度体験したら忘れられないようなUXを提供したり、売れない商品を復活させるなど、全てを鮮やかに解決できたかは分からないけれど、様々な形で企業の活動を支援してきました。またそれらを通じて生活者には、感動や勇気、笑いを届けてきました。

 

しかしこうした活動が目の前の人を幸せにする一方で、これまでそれが自然や動物、そして地球の遠いどこかにいる人々に対してどのような影響があるのかについて、想いを馳せたことはありませんでした。私たちのパートナー企業がCO2を排出したり、その他環境に対して何らかの負荷を与えていることは知っていても、私たち広告産業にとっては影響の少ない話だと思ってきたのです。

 

企業ブランディング、新規事業の創造、スタートアップ支援、地方創生など、私たちがクリエイティビティを駆使して、サポートできる領域は多くあります。私たちは、その全てのプロセスにおいて、企業の成長をクリエイティビティの力で支援しながら、地球への負荷をできる限り軽減させていく、この相反することを両立させていきます。環境負荷を定量的に可視化して軽減させる努力と、プラスに転化していくための知恵を絞り、先に起こりうる問題を見据えて責任あるモノ作りをしていきます。

 

地球中心デザイン研究所 会社概要

 

社名  :株式会社地球中心デザイン研究所(英:Earth Centric Design Lab)

設立  :2024年10月2日

代表  :代表取締役 佐藤カズー

所在地 :東京都港区芝浦1-13-10第3東運ビル

資本金 :5000万円

事業内容:「サステナビリティ×クリエティビティ」による企業課題解決全般 ブランディング、CIデザイン、広告コミュニケーション、映像コンテンツ、空間デザイン、UI/UXデザイン、戦略策定、新規事業開発、サービス開発、プロダクト開発、地方創生 など

URL  :https://ecdtokyo.jp/