世界初!パラ卓球選手の障がいに応じて変形する「パラ卓球台」を制作

13 December 2018

株式会社TBWA\HAKUHODO(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:今井明彦)は、パラ卓球選手が感じている卓球台を具現化した「パラ卓球台」を開発しました。これは、日本肢体不自由者卓球協会 (本社:東京都港区、会⻑:畠山講史郎 以下、パラ卓球協会)のために、パラ卓球台のアイディア開発、コンセプトデザイン、全体プロデュースを行ったものです。また、パラ卓球台の特設サイト、パラ卓球台制作秘話をまとめたプロダクトムービーも制作し公開しています。

 

PARA PINGPONG TABLE 特設サイト:
https://jptta.or.jp/para-pingpong-table/

 

PARA PINGPONG TABLE YouTube:
https://youtu.be/5t8_TNNjIFY

 

通常、卓球台は長方形ですが、実は、パラ卓球の選手がプレーした時、抱える障がいによって違ったカタチに感じています。パラ卓球台は、パラ卓球選手が自身の障がいと向き合い、自分から卓球台がどのように感じるかを具現化しました。パラ卓球選手は、どのように卓球台を感じているのか、それを克服するために普段からどのような戦術で戦っているのかを理解できるようにデザインしました。

 

【Senior Creative Director 浅井雅也 コメント】
パラスポーツは、海外では注目されていますが、日本ではパラスポーツを観戦したことがある人は、たった1%しかいません。(ニールセンスポーツ2017年調査 https://azrena.com/post/9295/)しかし、パラ卓球の選手は、身体的制約がある分、他の技能を磨いており、非常に能力が高いのです。パラ卓球の魅力を伝えるために、2018年3月からTBWA\HAKUHODOがパラ卓球協会のリブランディングを包括的に担当し、ロゴの開発、協会名のネーミング、パラ卓球の公式サイト制作、動画制作などを行ってきました。

パラ卓球協会からの最初のブリーフは、リブランディングのために、ポスターを作成したいというものでした。しかし、一方通行のコミュニケーションになってしまうポスターではなく、選手が感じている世界を可視化して、実際に使える卓球台を作り、コミュニケーションツールにすることを提案し、遂にそのアイディアを具現化することができました。

パラ卓球では、多様な障がいの方々が、同じ台で競い合います。同じ競技に挑んでいても、抱えている障がいは違い、同じ卓球台で戦っていても感じているカタチや課題は違います。この多様な違いを、世界中の人がパッとみてわかるアイコン作りを目指しました。「肢体の不自由はあっても、不可能はない」という思いが詰まったこの卓球台やプロダクトムービーをキッカケに、多くの方々が、パラ卓球、そしてパラスポーツに興味を持っていただければ幸いです。

 

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